服のサイズの選び方、測り方:トップス編
こんにちは。皆様、インターネットショッピング楽しんでいますか?
ZOZOや楽天、Uniqloなどのネットショップや、メルカリ、ヤフオクなど一般の人が服を販売できるサービスなどが増えインターネットで洋服を購入する機会も増えているのではないでしょうか。
ネットで服を購入する際のハードルとなるのが、服のサイズ問題です。同じMサイズでも、ブランドによって、作った国によってサイズは千差万別。
どれ買えばいいんだー!と悩んだ挙句購入せず、売り切れ....。購入したけどサイズを間違えた!そのような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回はネットショップで服を買いまくっている私が、普段購入するサイズ検討方法を伝授いたします。私はアパレル関係の人間ではなく全くの素人です。なので間違った認識があるかもしれません。あくまでも私自身がこれをやったら失敗が減ったという内容ですので皆様がサイズを検討する際の参考になればと思います。
今回はトップスについて書いていきます。ボトムスは以前股下補正について記事を書きましたのでそちらを参考にしてください。
サイズ検討方法
方法は2つ。
- 着用モデルの身長体重を参考にする
- 仕上がり寸法を参考にする
これだけなんですね。
「着用モデルの身長体重を参考にする」は、皆さんやったことあるのではないでしょうか。難しいのは「仕上がり寸法を参考にする」です。仕上がり寸法ってわかりますか?
この記事の後半では仕上がり寸法から服のサイズを選ぶ方法を記述します。
1.着用モデルの身長体重を参考にする。
ショップの着用画像を参考にする
服のネットショップではアイテムの物撮り以外に、モデルやショップスタッフによる着用画像を載せています。ほとんどのショップでは着用者の身長、体重を載せています。
着用した雰囲気やコーディネートを伝えることと同じくらい重要な情報がサイズ感です。客への気遣いということもありますが、返品やサイズ交換など無駄なコストを削減したいというショップ側の策でもあります。
他店や、SNSを有効に使う
購入したい店の着用モデルの身長、体重が自分に近いとはかぎりません。
そんな場合には、他の店や、SNSを参考にしましょう。粘れば自分に近い体型の人が見つかる場合が多いです。また、instagramのハッシュタグでアイテムを検索すれば、コーディネートの参考にもなるので、オススメです。instagramではサイズなど表記していない人が多いですが、身長や着用サイズを質問すれば大抵の方は教えてくれます。
2:仕上がり寸法を参考にする。
着用画像でサイズ候補は絞り込まれ、購入まで踏み切れる場合も多いと思います。ただ、それでもどうしても迷う場合が出てくると思います。特に、古着やデットストックの服などは、サイズ表記が特殊だったりするので、なかなか判断がつきません。そんな場合は、洋服の詳細サイズである「仕上がり寸法」を参考にしましょう。
仕上がり寸法とヌード寸法
参考にしましょうと簡単に言いましたが、皆さん仕上がり寸法ってわかりますか?
「商品サイズ(商品の仕上がり寸法)」とは、実際に商品を測ったときのサイズです。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100004162
仕上がり寸法とは洋服を実際に測った時のサイズです。
で、ここで混乱しがちなのが、ヌード寸法との違いです。
ヌード寸法とは。
標準的な体の寸法に基づいた商品を作るための基準寸法です。
EDWIN
https://edwin.co.jp/shop/pages/Faq_Select_Size.aspx
服はMサイズはMサイズの体を元に、LサイズはLサイズの体を元につくられています。
その元となる体のサイズがヌード寸法というわけです。
服は実際の体より余裕をもって作られているので、自分の体を測ってそのサイズと合わせて仕上がり寸法の服を購入してしまうとピチピチになってしまします。
例えばボトムスの話ですが、32インチのボトムスは32インチ(82cm)のウエストサイズを元に少しゆとりを持って作っているので、実際は32インチより大きなサイズになっています。
またローライズ(浅い股上)のデザインととハイウエスト(深い股上)のデザインでは同じ32インチのヌード寸法で作成してもウエストの位置が違うので異なる仕上がり寸法のウエストとなります。
また、フィット感のあるスポーツウエアとゆるゆるのホームウエアでは同じMでも当然仕上がり寸法は違います。
ヌード寸法だけわかればOKでは?
「え、じゃ買おうと思っている洋服のヌード寸法を元に購入サイズを決めればいいんじゃない?」と思った方もいると思います。
理論的にはそうなんです。その服のヌード寸法がわかれば自分のサイズを測って、それに近いヌード寸法の服を買えばいいんです。ユニクロなど大手の衣料品店はヌードサイズを出しているので、それを基準に服を選ぶことができます。
が、ヌード寸法ってきちんと表記しているショップは少ないです。
理由はわかりませんが、セレクトショップなどでは多数のブランドを扱っているので管理が大変だったりするのかもしれませんね。専門の方教えてほしいいです。
ヌード寸法ベースのサイズ(M、Lなど)は幅が広い
ヌード寸法については一応JIS規格があるみたいですね。
https://smw.tokyo/wp-content/uploads/2020/01/2020-JIS.pdf
ユニクロのヌード寸法と比較すると若干の違いがあるようなので、結局はブランド任せなのだと思います。
ここで注目したいのはヌード寸法の幅の広さです。
添付した資料では、メンズのトップスのMサイズは、「身長 165〜175」とあります。
165cmと175cmってだいぶ違いますよね?
現在の既製服は工業製品です、サイズをおおまかに分類して大量生産することでよるコストダウンを可能にしています。ただ、これによりサイズを迷う人が多く出るわけです。中肉中背で身長が170cmであれば、まぁM サイズかなとなると思うんですが、身長が175cmで少し太っていたりするとMかLか迷いますよね?
試着できないネットショップでヌード寸法で購入を決めるのはリスクが高いのです。
サイズの規格はたくさんあり混乱
また規格となるヌード寸法は年代や国でも変わるので古着やデットストックアイテムのサイズ表記、MやLなど
はあまりあてになりません。表記もヨローッパの服は48、50、54だったり、1、2、3だったりと様々です。
ヤフオクやメルカリでも状況は同じですね。最近の服だとブランドのサイトなどでヌード寸法を調べられますが、古い服では難しいです。
実際問題として、仕上がり寸法に頼らざるを得ないのが現状です。
仕上がり寸法の詳細
では、仕上がり寸法の詳細を見てみましょう。
トップスの場合、仕上がり寸法には、肩幅、身幅、着丈、身丈、首周り、袖丈、袖幅などがあります。
詳細はユニクロのサイトなどに詳しく書かれています。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100004162
オンラインショップなどでは、
肩幅、身幅、着丈、袖丈、裄丈などを載せている場合が多いですね。
着丈と裄丈が重要
ではトップスのサイズを検討する際、全てのサイズ確認が必要かというと、誤解を恐れずに言えばそうではありません。カジュアルウエアの場合、着丈と裄丈を確認すればだいたいOKです。私は基本的にその2箇所のサイズを重視して購入しています。
※アイテムによって追加で注意ずべき点はあるのでそれは後ほど。
なぜ着丈と裄丈が重要なのか。
着丈
着丈は洋服の丈の長さです。当然サイズ感に大きな影響があります。
着丈が長ければ大きい服に見えますし、短ければ小さく見えます。
(もちろんデザインにもよりますが...)
シャツやジャケットなどではお尻が隠れるくらいの長さなのか、短めなのか、
コートではロングコートなのか膝上丈なのかなどデザインの確認にとっても、重要な値になります。
裄丈
カジュアルウエアのトップスの場合、着丈の他に袖の長さが重要です。袖の長さはごまかしが効きにくいのです。長すぎると手が隠れてしまいます。袖口が絞られているデザインの場合でも、袖周りのたるみが多くなり、みっともなく見えてしまいます。
袖の長さが重要なのであれば袖丈を確認すればよいか?というと、実はそうではありません。
袖の長さを決めるのは、肩幅と袖丈、つまり裄丈なんです。
肩幅が、自分の肩幅に丁度であれば、袖丈だけ気にすればよいのですが、そのようなちょうど良い服はなかなかありません。だいたい少し大きいか少し小さかったりします。
肩幅が大きい場合、その分、肩の端は袖側に落ちることになり袖の長さにプラスされます。
特に今は、オーバーサイズブームです。デザインとしてあえて肩を落とすドロップショルダーをデザインに取り入れている服も多くあるので袖丈のみでサイズを判断するのは危険です。
裄丈記述のない場合。
肩幅と袖丈の表記はあるのに裄丈の表記のない場合がけっこうあります。
その場合は、
肩幅 ÷ 2 + 袖丈 ≒ 裄丈
となります。裄丈は肩から腕の外側を計測するのに対し、
肩幅は肩の間を直線的に計測するので肩の角度の分、若干の誤差が出ます。シャツであれば0.5cm〜1.5cmくらい裄丈が長くなると思います。
自分好みの仕上がり寸法を調べる
着丈と裄丈が大切なのはわかっていただけたと思いますがではどうやって好みの着丈、裄丈を調べればよいのでしょうか?
答えは簡単で、自分の手持ちの服のサイズを図ることです。長袖のトップスを採寸することで簡単にわかります。自分のヌード寸法を測るという手もありますが、裄丈などは1人では図りにくかったりするので、手持ちの服の採寸をおすすめします。
ここでのポイントはなるべく薄い生地のトップスで採寸することです。
薄い生地のアイテムのほうが自分のヌード寸法に近いサイズを計測でき、応用しやすいサイズの採寸ができます。
シャツを持っているならばシャツのサイズを測ることをおすすめします。肩や襟の位置ががわかりやすいので採寸もしやすいと思います。
図り方
各々のサイズの図り方は、上記でもリンクを張りましたが、ユニクロのサイトで確認できます。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100004162
実際サイズを計測してみて正しく図れるのか試してみます。
測るのはこれ。今シーズンのUniqlo ×JW AndersonのエクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツのXLサイズです!
今持っているシャツの中でも形が好みかつ着やすく、活用シーンが多いのでお気に入りのシャツです。ユニクロのサイトに仕上がり寸法のデータがあるので実際に測ってみてデータと合うか確認してみます。
エクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツの仕上がり寸法(XL〜)
XL | XXL | 3XL | 4XL | |
---|---|---|---|---|
着丈 | 81 | 82 | 83 | 84 |
裄丈 | 88 | 90 | 91 | 92 |
肩幅 | 57 | 59 | 61 | 63 |
身幅 | 69 | 73 | 77 | 81 |
袖丈 | 59.5 | 60.5 | ||
首周り | 44.5 | 46.5 | 48.5 | 50.5 |
肩幅
採寸:57cm
ユニクロ表記:57cm
※肩幅の図り方は異論があって襟の中央下から肩までを左右分けて測るという記事を見たことがああります。どちらが正しいのか専門家の方教えて下さい!
身幅
採寸:68.5cm
ユニクロ表記:69cm
袖丈
採寸:58.5cm
ユニクロ表記:59.5cm
裄丈
裄丈は襟の中央から肩までと、袖丈の合計なので
29cm+58.5cm = 87.5cm
採寸:87.5cm
ユニクロ表記:88cm
着丈
採寸:79.5cm
ユニクロ表記:81cm
首周り以外は採寸してみました。
肩幅 採寸:57cm 表記:57cm (±0)
身幅 採寸:68.5cm 表記:69cm (-0.5cm)
袖丈 採寸:58.5cm 表記: 59.5cm (-1.0cm)
裄丈 採寸:87.5cm 表記:88cm (-0.5cm)
着丈 採寸:79.5cm 表記:81cm (-1.5cm)
結果としては採寸の方が0cm〜1.5cm小さい結果になりました。
図り方の問題か、もしくは何度か洗濯しているので縮んでいる可能性もありそうです。
ただ、全くの素人の私でも表記サイズとおおよそ同じようなサイズで計測することができました。
サイズ検討の注意点
手持ちの服を採寸し、サイズ検討に役立てることはネットショップではとても有効です。ですが、注意すべきポイントもあります。
パッド入りのテーラードジャケットは肩幅が重要
フォーマルなススーツやジャケットは、体のサイズにフィットしていないとみっともないので、ネットショッピングで購入するのはなかなか難しいです。しっかりと自分のヌード寸法を採寸してそれにあったものを購入するか、試着をするのが良いでしょう。ただ、カジュアル寄りのテーラードジャケットであれば、そこまで難しくなく購入できます。テーラードジャケットのサイズ検討で重要なのは、肩幅、袖丈、着丈です。テーラードジャケットは、裄丈ではなく、肩幅と袖丈が重要なんです。
ジャケットのデザインによりますが、パッドが入っているようなデザインのジャケットで、肩幅が合わずにピチピチだったり、肩が落ちていたりするととてもみっともなく見えます。また袖もリブが付いていないので長さのごまかしが効きません。
シャツは首周りも確認を
シャツについては首周りのサイズも重要です。首周りが小さいと第一ボタンが留められません。第一ボタンは止めなくてもいいと思われるかもしれませんが、首周りが自分のヌード寸法より小さい場合、第一ボタンを外したとしても、後ろに引っ張られたような見た目になってしまいます。
アウターの仕上がり寸法は要注意
仕上がり寸法は生地が厚かったり、服の重ね着を想定したアウターの場合は当然大きくなります。シャツで測った寸法でアウターを購入するとかなり小さめのアウターが届くことになってしまいます。ダウンジャケットなどはなおさらですね。
なのでアウターの場合は、やはりまず自分のアウターを採寸して目安を持つことが大切です。そのうえでアウターに関しては着用モデルの身長体重に重きを置くと良いでしょう。
まとめ
なにかと面倒なネットショップでのサイズ検討ですが、自分のサイズ感がわかってくるとサイズ選びも楽しくなってきたり、服への理解も深まってくるので、一度、手持ちの服を採寸してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!