【ミリクロ】ユニクロ×ミリタリー:60’s スウェーデン軍 プリズナージャケット
今回オススメするアイテムはこちらです!
私が推しているミリクロファッションで一番簡単なコーディネートパターンは、ボトムスをユニクロにしてトップスをミリタリーアイテムにすることです。ミリタリーアイテムの中でもジャケットは各国から沢山のアイテムが放出されており、比較的安く手に入れられるので、個性を出しやくオススメです。
概要
さて、表題の「60’s スウェーデン軍 プリズナージャケット」ですが、
50年代〜60年代にスゥエーデン軍で捕虜や囚人などが着ていたと言われているジャケットです。人気のあるアイテムですが、まだ在庫はありそうなので、価格も比較的安く手に入れられます。
私調べでは3000円代から手に入れられます。(私も3000円代で手に入れました。)
囚人服とは思えない上品さがあります。素人目線でも縫製が丁寧かつ丈夫な作りであることがわかります。タイプとしてはワークジャケットなのですが、品の良さと無骨さが同居している不思議な魅力があります。
ディテール
それではディティールを見てみましょう。
独特な美しい生地
このジャケットの特徴はなんといっても生地です。
グレーというかオリーブというか見る角度によって色が違って見え、それが光沢を感じさせ、無骨ながら品があるという独特の雰囲気を醸し出しています。
撚り杢ツイル
この生地ですが、撚り杢ツイル生地と言います。
あまり聞き慣れない方も多いと思いますが(私も調べるまで知りませんでした...)、まず、撚り杢(よりもく)ですが糸の種類のことで、異なる2色以上の糸を撚り合わせた糸のことです。そしてツイルとは生地の織り方のことで、綾織とも言いますが、デニムやコットンツイルなどが代表的です。斜めに線の入ったようなテクスチャーが特徴的です。
↓ツイルはこんな生地です。
表面に凹凸感が出るので表情が生まれ、高級感も出ます。
襟周り
襟周りはこんな感じです。
いわゆるノッチドラペルです。ゴージラインは下がり気味でカジュアル感が強いですが、テーラードジャケットのディティールですので上品な仕上がりです。
ポケット/ボタン
ポケットはパッチポケット、ボタンは3つボタンなのでワークウエアな雰囲気です。
ディテールはワーク感が強いですが、ウェストはシェイプされているので、テーラードジャケットっぽさが強調されています。
袖にボタンは付いていません。フロントのボタンもプラスチックで高級感があるわけではありません。カジュアルな印象。
後ろ
後ろからのシルエットも美しいです。ワークジャケットの場合直線的なシルエットのものが多いのですが、ウエストのシェイプが素敵です。
デザインから感じ取れる人権意識
囚人向けの服なので、基本的には頑丈さや奉仕作業などのしやすさが重要になり、いわゆる作業着で十分なのですが、ディティールにフォーマルな要素を取り入れたり、上品さを感じる生地の選択などデザイナーの強い意志、思想のようなものを感じ取ることができます。
ここからは想像ですし、囚人のための服なのか捕虜のための服なのかによっても意味が違ってくるのですが、収監者に対しても1人の人間として人権を与えようという考え方が伝わってきます。だってどうでもいい人間にはこんないい服を与えないですもん。
囚人だけでなく監視する立場の視点としても、どうでも良いボロ布のような服を着ている人間と、ちゃんとした服を着た人間とでは扱いや心理的な影響、負担が全然変わってくると思います。
2タイプ存在する?
軍モノではよくあることなのですが、年代や作る工場によってデザインや生地など違ったりします。
このジャケットもいくつか種類がありそうだなぁと古着屋やネットショップなど見ていて気がついていたのですが、色々と見た結果2タイプ存在しているのではないかと考えています。
※専門家ではないので間違えていたらすみません!また、詳しい方、間違えていたらご指摘ください!
私は両方所有していますので、詳しく比較してみます。
グレーモデルとグリーンモデル
その2タイプとはグレータイプとグリーンタイプ(勝手にそう呼んでいる)です。
どこが違うかというと...
生地が違う!
まずパット見の違いとして、生地の色が違います。
上がグレーモデル、下がグリーンモデル。
こうやって比較するとだいぶ違うのがわかると思います。
グレーモデルのほうが光沢感があり高級感が強いです。
シルエットが違う!
生地の次に目立つ違いがシルエットの違いです。
グレーモデルは脇の下の縫い目①はまっすぐ直線的に下に伸びているのに対し、
グリーンモデルの縫い目①は内側に斜めに入ってきています。
それにより、グリーンモデルのサイドのシルエットはウエストの上あたりをカーブの頂点として、ぐっと絞られています。
襟の形が違う!
グレーモデルは外側に膨らんで丸みを帯びています。い一方、グリーンモデルのほうは逆に内側にえぐるようにシェイプしてシャープな印象です。
見分け方
上記の色シルエットや襟の形はもちろん見分け方のポイントなのですが、お店に両方のモデルを置いていない場合がほとんどですし、ネットショップでは実物を見られないので、なかなか見分け方が難しいと思います。そんな場合でも簡単に見分けられる(と思われる)ポイントがあります。
それは「襟吊り」です。
写真の通り、グレーモデルでは襟吊りは横に広がって付けられており、グリーンモデルでは幅が狭く縦に長く付けられています。これが本当に合っているか不安もありますが、自分が購入するために探すときはここを基準に判断しました。。襟吊りは平置きの画像でも確認しやすいので、参考&確認してみてください。
コーディネート
では実際に着用してみましょう!
コーディネート1
身長177cm/体重72kg
ジャケット:スウェーデン軍プリズナージャケット size 48
シャツ:Uniqlo ✕ JW anderson エクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツ size XL
ボトムス:Uniqlo U ワイドフィットストレートパンツ size 85
シューズ:CONVERS ALL STAR HI
白シャツに紺色のパンツそこに普通のテーラードジャケットを合わせると、ビジネス感の強いスタイルになってしまいますが、スウェーデン軍プリズナージャケットはカジュアル色の強いジャケットですので、大人の休日スタイルにちょうど良いヌケ感を出すことができます。ただ、カジュアルになりすぎないので、このコーデではスニカーですが、革靴など合わせると、職場の許容にもよりますが、ビジネスでも利用できるコーディネートだと思います。
ちなみに上の写真はグレーモデルですが、グリーンモデルを着用するとこんな感じ。
ジャケット:スゥエーデン軍プリズナージャケット size 52
こちらはサイズが52となります。けっこう雰囲気が変わります。
グレーモデルは全体がボックスシルエットっぽいので、現代っぽい雰囲気がありますがこちらのグリーンはレトロな雰囲気があります。
コーディネートのしやすさはグレーモデルですが、グリーンモデルをうまく着こなす事ができれば、一歩進んだオシャレが楽しめると思います。流行りつつあるフレアパンツにはグリーンモデルのほうが合いそうです。
コーディネート2
身長177cm/体重72kg
ジャケット:スウェーデン軍プリズナージャケット size 48
シャツ:UniqloU クルーネックT size XL
シューズ:CONVERS ALL STAR HI
実はスウェーデン軍プリズナージャケットにはセットアップのパンツもあります。合わせて着用すれば他にはないセットアップスタイルを作ることができます。
かなりワイドなパンツなので、今の気分にはぴったりです。
見ての通り無骨な雰囲気なので、オーバーサイズの苦手なオッサンでも着やすいデザインです。
セットアップとして購入する際の注意点は記事の色です。ボトムスもグリーンとグレーがあるので注意してください。違う生地でセットアップとして購入してしまうと、結構色が違うのでセットアップでは着用できなくなってしまいます。
コーディネート3
身長177cm/体重72kg
ジャケット:スウェーデン軍プリズナージャケット size 48
シャツ:UniqloU エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ size XL
ボトムス:Uniqlo ✕ JW anderson ワイドフィットジーンズ size 34
特徴的な生地ですが、落ち着いた色味ですので、比較的どのようなコーディネートにも合わせやすいアイテムだと思います。
まとめ
スウェーデン軍プリズナージャケットはいかがでしたか?おっさんが的にちょうどよい無骨さと上品さを兼ね備えているので、気になった方は是非チェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!